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40日の旅

40日の旅

別居生活1

文に書くと簡単に決意した様だけど、その間に何度も話し合いをした。

まわりの人達を苦しめて、結婚した私達が「離婚」していいのか?
自分達は両親と一緒に育ってきたけれど、この子に不自由させるのか?
などなど、色々な角度から考えたり・・・
でも、最終的には 借金の重荷で必死なばかりの彼で、妻と子を守る事など
考えていられない彼、と言う事にしか直面しないのだ。
「一度離婚して、お金を返し終えたら又復縁するとか?」
と、言ったりの彼。

お互い「愛」なんてどこにも見当たらない。

そういえば妊娠中、夫の不貞があった。
確実な証拠なんて何もないが、嘘を言っても嘘と何故か解ってしまう。
(離婚後、友達からも報告ありの事実でした。)
でも、その時私は「ちょっと面白くない」くらいで済んでしまっていた。
・・・寛大な妻、のつもりが ひょっとしたらこの頃から「愛」がなかったのかも知れない。そんな事を彼も気付いていたのかも?

両親に申し訳ない気持ちはあったが、修復不可能。お手上げだ。
夫婦いがみあっている姿を子どもに見せるより、一人でも頑張って育てている姿を見せる方がこの子にとって、良いに違いない!
「育てるぞ!一人で!」
私には、専門職がある!キャリアを積めば男性並みに稼ぐ事だって出来る!
そんな気持ちを胸に持ち、決意。(Oh~!何と言う過ち!)

仕事が決まった私は、彼に話してすぐに、実母を呼び出して話しをした。
借金の事から、ここに書いた離婚に至るあらすじを。
母は驚かなかった。
「少し前から、顔見て『様子が変』と思っていたよ」と。
「すぐにお父さんに話して」と言われ、そのまま子どもと実家に帰り、
父の帰りを待った。

父が仕事から帰り、話しをしたら・・・
「訳の解らんとこに借金して、いつ変なヤツがアパートに押しかけて来るか解らない!このまま帰す事は出来ない、許さない」と実家に留まる事になった。

こうして思いがけず、別居生活が始まった。

冷めた仲ではあるが、私としては突然こういう事になってしまい、主人の事が気になった。
が、母は「きっとせいせいして、大の字書いて寝てるわよ」と。

仕事で留守の時間に、アパートに着替えを取りに行った時、母が言ったように
一人を楽しんでいる様子が、散らかった物などから察知・・・

私ってバカだな~と、つくづく感じた。








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